マスカスタマイゼーションの実現

我々は多岐にわたる分野において、モジュラー化手法を用いてマスカスタマイゼーションを実現してきました。在庫販売なモノづくりのみならず、一品一様なモノづくりにも効果を出すメソッドがあります。

“終わりのない標準化”を終わらせる

顧客の要求にきめ細かく対応するマスカスタマイゼーション。その実現には、抜本的な効率化が必要です。

モジュラー・コンサルティング。標準化のイメージ。終わらない標準化。

効率化の一環で、貴社でも“標準化“に取組まれているのではないでしょうか。部品点数を削減する点において、標準化は非常に有効な手段です。しかし、標準化の活動は際限なく続いていないでしょうか?効率化の為の標準化活動が、際限なく続く……。これは、本当に効率的な仕事でしょうか。では、なぜ、標準化は終わらないのでしょうか?
標準化は部品をスペックや製造プロセスの観点から共通化することで部品点数削減を図るものです。つまり、エンジニアリングベースな活動と言えます。多くの場合では、現在用いられている部品のデータを集め、それらを元に標準化が進められているようです。
部品点数の削減という点においては、ある程度の即時性はあるでしょう。しかし、部品点数の継続性はあるとは言えません。なぜなら、新たな市場ニーズが追加されると、それに併せて新たな部品が必要となるからです。“新たな部品”が増え続けると、更に標準化をする必要がある……このようにして、”終わらない標準化の輪廻”にはまっていないでしょうか。

では、どのようにしたら、“終わらない標準化”を終わらせられるでしょうか。

我々は、まず現在・将来の応えるべきニーズを明確にすることが重要だと考えます(ニーズベース)。予め、将来必要な製品バリエーションを定義するのです。それに基づき、部品を標準化していきます。これにより、様々な顧客要求に対して、柔軟に対応できる製品構成(製品アーキテクチャ)ができるのです。この、製品アーキテクチャこそが、大量生産並みのコストで、幅広い顧客のニーズに応えるマスカスタマイゼーション実現の鍵です。

モジュラー・コンサルティング。モジュラー化は、ニーズベース。

継続的な競争力

さて、継続的な競争力を維持するためには、柔軟な製品アーキテクチャを持つ事だけで十分でしょうか。「どのように柔軟か」そのための戦略が必要だと考えます。

企業戦略に関するベストセラー「ナンバーワン企業の法則(日本経済新聞社,2003 原題:Discipline of Market Leaders)」の中には重視すべき3つの戦略軸が示されています。それぞれ「顧客への親密性(市場シェア)」、「業務の効率性(低コスト)」、「品質(高付加価値)」に関するものです。製品の競争力を継続的に維持するためには、これら3軸を共に伸ばしていく必要があります。しかしそれは容易ではありません。継続的に市場シェアを伸ばし、低コストを実現し、高付加価値も実現する設計開発体制を実現する。これは、設計開発プロセスの永遠の課題とも言えるのではないでしょうか。

モジュラー・コンサルティング。製品の競争力を継続的に維持するためには、これら3軸を共に伸ばしていく必要があります。継続的に市場シェアを伸ばし、低コストを実現し、高付加価値も実現する設計開発体制を実現する。

これを実現するために、我々は各モジュールの開発戦略を各軸に紐付ける方法を採っています。低コストなモジュール、付加価値を得る為のモジュール等を定義する事で、製品として3軸を高次元で実現し続けるプロセスが出来上がります。

モジュラー・コンサルティング。顧客親密性、製品リーダーシップ、業務卓越性。

全社最適を目指しませんか?

製品開発の際、製品毎に目標とする直接材料費を設けられている事が多いようです。製品毎にターゲット顧客の要求に合った製品を作り込む点において、この手法は大きな意味があるでしょう。しかし、作り込みを進めるに従って部分最適の色が強くなり、全社最適にはなっていない事も多いようです。つまり、部分最適を進める事に依る、間接コストの増加し、全社的に見た際、直接費、間接費の和(トータルコスト)が最適化されていないという課題です。

モジュラー・コンサルティング。部分最適を進める事に依る、間接コストの増加し、全社的に見た際、直接費、間接費の和(トータルコスト)が最適化されていないという課題です
モジュラー・コンサルティング。製造における直接費・間接費を算出するプログラム・システムをご用意しています。
全社最適を実現するための公正な仕組みは、モジュラー化を継続していくうえで非常に重要なファクターです。

弊社では、製造における直接費・間接費を算出するプログラム・システムをご用意しています。
全社最適を実現するための公正な仕組みは、モジュラー化を継続していくうえで非常に重要なファクターです。

 

 弊社子会社:モジュラーマネジメントジャパンのホームページにリンクします。