製造業様の複雑なソフトウェア設計・開発の課題を解決するIBM ELM( Engineering Lifecycle Management )とは?

はじめに

昨今の製造業の現場は日々変化する市場やニーズに合わせて、製品の品質向上、開発の効率化、市場の迅速なリリース等、様々な課題があります。
例えば自動車業界で考えると、現在「100年に1度の変革期」と言われ、その中の大きな潮流にCASE(Connected/Autonomous/Shared &Services/Electric)を始めとするユーザーニーズ及び市場環境の変化への対応、法規制への対応等を求められています。
自動運転・電動化といった複雑な車両制御・車載システムの高度化が必要で、その多くはソフトウェア(SW)に依存しており、重要度が高まっています。
このようにSWの重要性が増すとともに、開発・製造・アフターサービスの各領域においては多種多様案な課題と向き合っていく必要があり、サイバー攻撃をはじめとした脆弱性への対応、SWのアップデート、トレーサビリティの確立等、様座な観点でSWの厳格な管理(SWの情報管理)が求められています。
そこで、ALM(Application Lifecycle Management)が注目されており、IBMとしては上記の課題を解決するプラットフォームELM(Engineering Lifecycle Management)を提供しています。

ELM(Engineering Lifecycle Managiment)とは

IBM Engineering Lifecycle Management(ELM)は、昨今の複雑な製品開発においてソフトウェア開発の要件に求められる複雑化、大規模化、情報管理化を支援するソリューションです。
標準的なALMツールの機能を拡張し、エンジニアリングの情報共有を徹底する事により、製品設計・開発プロセスの効率化、意思決定早期化、生産性向上、品質改善、トレーサビリティを確保し、お客様の製品設計・開発に関する課題解決します。

製造業のELMのメリット

ELMのメリットは以下の通りとなります。
ソフトウェア/メカ/エレキの各領域における要求及び要件の確実な管理
実装/テストの後工程を含めた開発全体の情報連携及びトレーサビィティの実現
ライフサイクル全体を通じた効率的な開発管理、PLM/各種システム連携

例えば要求管理で考えると不具合の61%は開発の上流設計で作り込まれる=上流(企画・設計=要求管理)部分にあると言われています。
要求管理をELMで管理する事により、要求管理での不具合が削減されると共に後工程(実装・テスト)の不具合も工数削減が可能となります。
その他、MBSE、ソフトウェアの成果物管理・変更/構成管理、テスト管理等、ELMは全ての領域で様々な課題を解決します。

ELMを導入する事でソフトウェアの情報管理が徹底され、製品のライフサイクル全体において可視化される為、製品の設計・開発・アフターサービス等各工程の様々な課題が解決されて、市場や顧客のニーズの変化に柔軟に対応する事が出来ます。

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